こんにちは、麻夢です♪
流産は思ってたよりずっと苦痛で、なかなか立ち直れませんでした。でも高齢なので悲しみに浸る余裕なんてなく、次の治療のことも考えないといけません。
凍結胚は使い果たしたので、治療はまた採卵からです。でも治療の再開は、流産後は2ヶ月空けてから、1回生理が来たのを見送ってからと言われました。
妊娠中はhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが出るので、その影響で卵胞の発育が抑えられています。流産手術や生理で子宮内容物が完全に排出されることでhCGの分泌が止まり、また卵胞が育ち、排卵し、生理が来ます。流産後すぐは良い卵子が育たないらしく、体のサイクルが整ったのを確認してからの方がいいそうです。
私の場合、採卵後は卵巣が腫れて採卵周期に胚移植できないことが多いので、採卵を2ヶ月待つということは、胚移植を3ヶ月待つということになります。43歳、高齢です。体は刻一刻と衰えているだろうのに、3ヶ月も何もできないのは苦痛でしかありませんでした。
流産のショックと悲しみ、治療を受けられない焦りと無力感、そのストレスで毎日みぞおちの辺りがギューッと締め付けられるように痛み、急に涙が出たりして、精神的に少し不安定になりました。職場ではそれを悟られないように、トイレに席を立ったり、書庫で探し物をしたりしてごまかしていました。
やっと2ヶ月経ち、ホルモンの状態に問題なかったので、5度目の採卵手術を受けました。採れた卵子は8個…驚きました。いつもは10個以上採れてたのに、いままでで1番少なかったのです。
看護師さんは「全て状態の良い卵子です、問題ないですよ」と言ってくれましたが、これまで、胚移植に使えたのは採卵された数の1/4程度。じゃぁ今回は2個しか使えないってこと? 単純に年齢のせいなのか、それとも私の体の回復力では流産後もう少し待った方が良かったのか…
8個の卵子は全て受精しましたが、十分に育った胚は、予想どおり2個でした。
※ 不妊治療は、個々の原因や状態によって治療法が異なります。記事はあくまでも私のケースです。不安のある方は悩むよりも、早く専門医を受診してくださいね。
≪ 続き ≪ 第21話 11回目の胚移植
このお話 第20話 5度目の採卵
≫ 前話 ≫ 第19話 思い出せない…
※ 黄体機能に不安のある方、アロマのパワーを試してみませんか?
※ 記事一覧(カテゴリー別)
※ 広告