こんにちは、麻夢です♪
不妊治療を諦めて凍結胚を手放したら、いっしょに全ての気力も手放してしまったみたいでした。心も身体も、なんだかゴミみたいでどうでもよくなりました。毎朝起きて、仕事に行って、残業して帰ってきて、晩ご飯も食べずに寝るだけ。ただ機械的に生活をこなすだけになりました。
仕事は、以前はあんなに楽しくてワクワクしてたのに、いつの間にか "治療費を捻出するため" に必死でしがみつくものに変わっていました。責任感とノルマだけが重くのしかかる "治療費ATM" です。もう治療費がいらないのなら、私は何で働いてるのだろう。自分の歩く道を見失い、完全に迷子になってしまいました。
それでも、職場で多くの人と関わっていると少しだけ気が晴れました。
数ヶ月経つと、毎朝の嘔吐も、突然起こる手の震えも、慣れてきました。仕事中に吐き気や眩暈がして貧血っぽくなっても、周囲に気付かれないように上手に席を外せるようになりました。体調の良し悪しは、だいたい1週間毎に変わるみたいで、生理が始まる前後と排卵前後を辛抱すれば、それなりにウマく過ごせるとわかってきました。
排卵前は相変わらず、卵巣が腫れておなかがパンパンになって、車の運転や事務的な仕事など、座っているのは痛くて苦しかったです。どこまでが治療の影響かわからないけど、もしかしたら更年期かもしれないし、実はこれもストレスのせいかもしれません。
そのうち、症状に右側頭部の痛みが加わり、右目の出血もよく起こるようになりました。心臓の鼓動もときどきおかしくなって、3秒くらい拍動せずにギューッと縮んだ後、5倍速くらいで強く鼓動します。疲労かな?ストレスかな?悪くなってきてるかも。病院に行こうかと思ったけど、やめました。不妊治療を受けないのなら、健康な身体を求める必要もないと思いました。
もう一度と前向きになってから、たったの半年…私って根性ない。情けないなぁ。
ある日、旦那くんに尋ねました。「心と身体どっちか壊れたら、お仕事辞めてもいい?」旦那くんの答えは、私にとっては意外でした。「壊れてからじゃ遅いやろ。好きなことも楽しいこともできない。今でもいいよ」
"喝" を入れられるかと思ってたんですけど (^^;) 優しいなぁ。おかげで "リセットする" という新しい選択肢ができました。
※ 不妊治療は、個々の原因や状態によって治療法が異なります。記事はあくまでも私のケースです。不安のある方は悩むよりも、早く専門医を受診してくださいね。
≪ 続き ≪ 第25話 覚悟
このお話 第24話 リセット
≫ 前話 ≫ 第23話 葛藤、絶望…
※ 黄体機能に不安のある方、アロマのパワーを試してみませんか?
※ 記事一覧(カテゴリー別)
※ 広告